■博士も知らないニッポンのウラに見た水着の今
5月にレーザーレーサー問題について考えたことがあったのですが、ネットテレビのミランカで水着について取り上げていたので、感想と続きを書いてみたいと思います。
レーザーレーサー1
レーザーレーサー2
レーザーレーサー3
一時期、たこ焼きラバーなる日本製の新素材が取りざたされていましたが、あれは日本の山本化学工業が開発した「素材」だそうです。そこの社長がゲストでした。
まずレーザーレーサー(LR)の登場について。
2007年の11月に水着のレギュレーションが変更されて、よく分かりませんが積層構造の水着が解禁になったそうです。
それを見越したかのように、2008年の2月にスピード社がLRを発表。水着のルール変更があると考えていなかった日本のメーカーは出遅れてしまいました。
スピード社は水着連盟のオフィシャルスポンサーだから怪しいなあみたいな雰囲気が流れていましたが、真相は分かりません。
ところで、トライアスロンなどのアウトドアスイミングでは既にそういう水着は解禁されていたらしく、山本化学工業の素材を使用した水着はトライアスロンなどでは高いシェアを誇っているそうです。山本化学工業はウェットスーツを開発した会社。確か未来創造堂でやっていた気がします。
山本化学工業のスーツを着れば、トライアスロンの世界チャンピオンで8分、日本選手なら15分はタイムが縮まるそうです。水着は偉大すぎます。
裸で泳いだ場合、人間の皮膚と水との摩擦係数?は2.0。ノーマルな水着が1.8。2000年の時点で、山本化学工業の素材は0.032という滑らかさを誇っていたそうです。現在のトップクラスは0.021だとか。
ところで山本化学工業は「素材」を作るのであって、「水着」は作っていないそうです。水着はミズノとかデサントなどのメーカーが作るわけです。
そして、水着メーカーは、そういう水との摩擦係数?みたいな数値を全く知らなかったそうです。山本化学工業は、それらのメーカーに「無償」で「素材」を提供すると申し出ました。日本選手のためです。
そもそもLRは、ものすごい締め付けで、全身用スーツだと、他人に手伝ってもらっても装着だけで30分以上はかかるそうです(ウィキ)
これは、LRは水着の滑らかさというよりは、「姿勢矯正」の要素が強いからだそうです。泳ぐのに適した体系に変形させるのかな。
というわけで、素材だけの滑らかさなら山本化学工業のたこやきラバーの方が上。その素材に、日本のメーカーの技術で日本人の体系にフィットするようにナイスな水着を作ればLR以上の最強の水着が完成するのではないかというのがもっぱらのウワサだったそうです。
しかし、たこやきラバーを採用したのは2社のみで、しかも水着の30%しか使用しなかったそうです。それだけじゃ意味がありません。どーにも上手くいかない感じ。とりあえず試すだけ試してもバチは当たらないだろうに。
そんなことを思いながら世間がLRに注目し始めた頃、ジャパンオープンに山本化学工業とスピード社がブースを出したそうですが、両方ともほとんど人が来なかったそうです。
なんで誰も来ないんだろう、不思議だなあ。
なんて思っていたら、なんとあくる日には日本人が全員LRを装着しているではありませんか。
突然、メーカーがスピード社を容認し、結果的に日本選手はLRを装着してオリンピックに臨むことになりました。結果はご存知のとおりです。
アメリカでも、契約はともかくLRならいいよ、という感じだったそうです。
スピード社は水着開発の第一線を走るメーカー。社長は、そこに負けるなら別にいいか、という面子の問題があるような感じを匂わせていました。
山本化学工業としては、LRと対決するのが一番分かりやすいんじゃないかと思い対決を申し出ましたが、スピード社の回答はLRを貸し出すことはできない、ただし水に入らないのならLRを貸し出してもいいということだったそうです。
結局、世界中が、じゃあLRには負けたことにして選手全員にLRを着させればいいや、水着問題はここらへんで手を打とうという感じになったのかもしれません。そこには契約や販売とともに面子や威信もかかわる非常に複雑な事情があったようです。
スポーツの世界も所詮はマネーゲームといったところ。
しかも、他人がいても装着に30分以上かかり、その締め付けゆえに水に入らない限り、陸上では30分もつけていれば気持ち悪くて泳ぐどころではないという水着ならば値段とか流通うんぬんの前に、未来溢れる子どもたちは着ることはできないでしょう。
マネーゲームと技術革新が融合し、水泳のアスリートが一般人の「延長線上の人」ではなく、「手の届かない向こう側」の人たちになった瞬間だったのが北京オリンピックだったのかもしれません。
どんな種目でも道具の優位性は存在しますが、水泳ではそれが優位性を超えて決定打になったとすれば、最終的に選ばれた競技者しか「アスリート」になれないという事態になり、もしかしたら才能が開花するかもしれなかった多くの選手が途中で競技から実を引くことになるのではないか、最終的に水泳は衰退していくのではないか。
そんなことを思わせたレーザーレーサー問題でした。
レーザーレーサー1
レーザーレーサー2
レーザーレーサー3
一時期、たこ焼きラバーなる日本製の新素材が取りざたされていましたが、あれは日本の山本化学工業が開発した「素材」だそうです。そこの社長がゲストでした。
まずレーザーレーサー(LR)の登場について。
2007年の11月に水着のレギュレーションが変更されて、よく分かりませんが積層構造の水着が解禁になったそうです。
それを見越したかのように、2008年の2月にスピード社がLRを発表。水着のルール変更があると考えていなかった日本のメーカーは出遅れてしまいました。
スピード社は水着連盟のオフィシャルスポンサーだから怪しいなあみたいな雰囲気が流れていましたが、真相は分かりません。
ところで、トライアスロンなどのアウトドアスイミングでは既にそういう水着は解禁されていたらしく、山本化学工業の素材を使用した水着はトライアスロンなどでは高いシェアを誇っているそうです。山本化学工業はウェットスーツを開発した会社。確か未来創造堂でやっていた気がします。
山本化学工業のスーツを着れば、トライアスロンの世界チャンピオンで8分、日本選手なら15分はタイムが縮まるそうです。水着は偉大すぎます。
裸で泳いだ場合、人間の皮膚と水との摩擦係数?は2.0。ノーマルな水着が1.8。2000年の時点で、山本化学工業の素材は0.032という滑らかさを誇っていたそうです。現在のトップクラスは0.021だとか。
ところで山本化学工業は「素材」を作るのであって、「水着」は作っていないそうです。水着はミズノとかデサントなどのメーカーが作るわけです。
そして、水着メーカーは、そういう水との摩擦係数?みたいな数値を全く知らなかったそうです。山本化学工業は、それらのメーカーに「無償」で「素材」を提供すると申し出ました。日本選手のためです。
そもそもLRは、ものすごい締め付けで、全身用スーツだと、他人に手伝ってもらっても装着だけで30分以上はかかるそうです(ウィキ)
これは、LRは水着の滑らかさというよりは、「姿勢矯正」の要素が強いからだそうです。泳ぐのに適した体系に変形させるのかな。
というわけで、素材だけの滑らかさなら山本化学工業のたこやきラバーの方が上。その素材に、日本のメーカーの技術で日本人の体系にフィットするようにナイスな水着を作ればLR以上の最強の水着が完成するのではないかというのがもっぱらのウワサだったそうです。
しかし、たこやきラバーを採用したのは2社のみで、しかも水着の30%しか使用しなかったそうです。それだけじゃ意味がありません。どーにも上手くいかない感じ。とりあえず試すだけ試してもバチは当たらないだろうに。
そんなことを思いながら世間がLRに注目し始めた頃、ジャパンオープンに山本化学工業とスピード社がブースを出したそうですが、両方ともほとんど人が来なかったそうです。
なんで誰も来ないんだろう、不思議だなあ。
なんて思っていたら、なんとあくる日には日本人が全員LRを装着しているではありませんか。
突然、メーカーがスピード社を容認し、結果的に日本選手はLRを装着してオリンピックに臨むことになりました。結果はご存知のとおりです。
アメリカでも、契約はともかくLRならいいよ、という感じだったそうです。
スピード社は水着開発の第一線を走るメーカー。社長は、そこに負けるなら別にいいか、という面子の問題があるような感じを匂わせていました。
山本化学工業としては、LRと対決するのが一番分かりやすいんじゃないかと思い対決を申し出ましたが、スピード社の回答はLRを貸し出すことはできない、ただし水に入らないのならLRを貸し出してもいいということだったそうです。
結局、世界中が、じゃあLRには負けたことにして選手全員にLRを着させればいいや、水着問題はここらへんで手を打とうという感じになったのかもしれません。そこには契約や販売とともに面子や威信もかかわる非常に複雑な事情があったようです。
スポーツの世界も所詮はマネーゲームといったところ。
しかも、他人がいても装着に30分以上かかり、その締め付けゆえに水に入らない限り、陸上では30分もつけていれば気持ち悪くて泳ぐどころではないという水着ならば値段とか流通うんぬんの前に、未来溢れる子どもたちは着ることはできないでしょう。
マネーゲームと技術革新が融合し、水泳のアスリートが一般人の「延長線上の人」ではなく、「手の届かない向こう側」の人たちになった瞬間だったのが北京オリンピックだったのかもしれません。
どんな種目でも道具の優位性は存在しますが、水泳ではそれが優位性を超えて決定打になったとすれば、最終的に選ばれた競技者しか「アスリート」になれないという事態になり、もしかしたら才能が開花するかもしれなかった多くの選手が途中で競技から実を引くことになるのではないか、最終的に水泳は衰退していくのではないか。
そんなことを思わせたレーザーレーサー問題でした。
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